Baccarat Lifeのネタバレと体験談
0731合同会社の
Baccarat Lifeが気になってます。
公式サイトを読んでも
大事な部分がよくわからないから・・・
もっと詳しく知りたいと思っちゃうよ。もー
出典元:お笑いナタリー
ウエストランド井口と構成作家・飯塚大悟が毎月のお笑い界の出来事を勝手に振り返る連載「今月のお笑い」。2月は東京・LINE CUBE SHIBUYAで開催された「TITAN LIVE 30周年記念公演~タイタンシネマライブも100回記念!~」の振り返りから。3月21日(土)に決勝が行われる「R-1グランプリ2026」、ニューヨークの「メロい芸人ランキング」といった話題のほか、SNSの功罪などについてもお笑い界と絡めて語っている。
【動画】【第1回】トンツカタンのラジオ (12.15.2025)(他8件)
構成 / 狩野有理
ヘッダーイラスト / 清野とおる
※取材は3月2日に実施。
■ 明石家さんまにピシッとなる爆笑問題
──2月はまず「タイタンライブ」30周年記念公演がありましたね。
井口 いやー、大変でしたけど、よかったですね。こういうライブってよしもと以外でなかなかできないじゃないですか。2日間新ネタやるっていうのがきつかったですけど(笑)。
──前回話していたように、飯塚さんにネタの案をもらったんですが?
井口 そうなんすけど、飯塚さんがインフルエンザになっちゃってて。そんな中でも送ってくれたのでありがたかったです。「タイタンライブ」の前日に「漫才工房」でネタをおろしたんですけど、「漫才工房」もいつもと違う環境(※)だったのでバタバタで大変でしたね。
※編集部注:K-PRO制作ではなくなったため、山田ボールペン氏が運営しているお笑いライブ主催団体・ライブマン主催として開催した。
──会場はこれまでのナルゲキではなく、新宿のハイジアV-1で。
井口 久々にV-1行きましたよ。「M-1チャンピオン史上初だろ、V-1の舞台立ったの!」とか言ってたら、何日か前にパンクブーブーさんが出てたみたいで驚きました(笑)。
──2DAYSの初日はラストに太田さんとゲストの明石家さんまさんによる古希還暦が登場するので、爆笑問題のあとウエストランドという香盤順がこの日ならではでしたよね。
井口 太田さんがそうしてくれって言ったみたいで、それはもちろんうれかったです。直前になって嫌にはなってきましたけど(笑)。どんなネタやりゃいいんだよって、余計にネタ作りも進まなくなって。プレッシャーでしたよ。でもなんとか盛り上がってよかったです。
──飯塚さんはインフルエンザでご覧になれなかったんですね。
飯塚 そうなんですよ。でも、さんまさんのようなよしもとの大御所からよしもと以外の人気者まで集まるのって、「タイタンライブ」しかないんじゃないかなと思いましたね。「さんまの駐在さん」に岡村隆史さんが出るとか、よしもとの大きいイベントだったらビッグゲストの登場も実現しますけど、今それ以外の事務所でとなるとタイタン、というか爆笑問題さんくらい。「爆笑さんのためだったら一肌脱ぎますよ」という芸人さんがたくさんいるんだなあと思いました。
井口 東京03さん、バイきんぐさん、錦鯉、ラブレターズ、チャンピオンもいっぱい来てくれて。千原兄弟さんがネタをやってくれるのも貴重ですし。
飯塚 だから爆笑問題の存在って改めて大きいんだなと感じた。太田さんってSNSで叩かれることもありますけど、本当に素敵な人だと思うし、芸人で太田さんのことが苦手だという人っていない気がする。
井口 そうだ、今回は選挙特番の直前でしたからね。コロナ禍以降はやっていなかった打ち上げが久々にあって、ゲストの人もほとんどみんな来てくれてたんですけど、太田さんは選挙特番のリハに行かなきゃいけなかったのですぐ帰っちゃって。そんな中で古希還暦もあったから相当大変だったと思います。太田さんって、本当にさんまさんのことを大好きでリスペクトしていて。僕なんかは孫世代ということもあって、もちろん尊敬していますけど、けっこう失礼なことも言っちゃうんですよ。僕らが「爆笑問題カーボーイ」(TBSラジオ)に出させてもらったあと、そのままTBSでさんまさんとのネタ合わせをやるってことだったので、挨拶だけ行かせてもらったんですけど、爆笑さんがピシッと「お願いします!」となっているのに僕は「さんまさん、ちゃんとまとめといてくださいよ」とか言っちゃってて、いいのかな?って思うような。それくらいリスペクトあるから、めちゃくちゃ緊張していたみたいですね。
──古希還暦やゲストもすごかったですが、タイタン勢がみんなしっかりウケていてカッコよかったです。大人のお客さんが多い「タイタンライブ」で培ってきた実力なんだなあと。
井口 確かにそう考えたら、前の周年イベントのときなんか全然雑魚だったというか(笑)。ゲストまでをつなぐ雑魚でしかない、みたいな感じでしたけど、今はそれぞれ力をつけて、賞レースのファイナリストにもなって。(初日ゲストとして登場したとろサーモンの)久保田さんもシティホテルがすごくウケていたってポストしてくれていましたし、みんなちゃんと印象を残せたのはよかったですね。
──舞台裏の様子はどうでしたか?
井口 芸人勢はのんきに過ごしていましたけど、スタッフ陣は大変だったと思いますよ。それに、1日目は木村拓哉さん、2日目はアッコさんが来るとか、そういう緊張感もあったんじゃないですかね。
飯塚 木村さんは普通に客席に観に来ていたの?
井口 そうです。さんまさんも出るしってことで太田さんが招待していて。それに関しては楽屋もざわついてましたね。もし木村拓哉さんにハマって、ラジオでもインスタでも何か一言でも触れてくれたら人生変わるぞ……!って(笑)。
■ 営業 寄席 ライブ
──なにしろ、いいライブでしたね。
井口 そんな余韻に浸ってたら、もう次(4月)の「タイタンライブ」が迫ってきているっていう。なんて言ったらいいかわからないですけど、ライブが難しくなってきているじゃないですか。
飯塚 非よしもと系のライブシーンの状況がいろいろ変わって、自主的にライブを打つのが難しいってことだよね?
井口 そうです、そうです。今、劇場もほどんと埋まっているんですよ。それこそ青色1号の仮屋の奥さんが劇場が少なすぎて自分で作っちゃうくらいですから。最近は僕もあんまりライブに出ていないから付き合いもなくてどうやればいいかわかってなくて。どうしようっていう感じです。
──どうするんですか?
井口 ママタルトも忙しくなってきて、「漫才工房」もちょっと大変にはなってきましたね。この間、ママタルトに会ったら、「なんでいつも昼間にやってるんでしたっけ?」という話になって。別に昼間にこだわる必要なかったんですよ。
──劇場は昼間のほうが空いていそうですけどね。一時期浮上していた新メンバーを入れる話は消滅しちゃったんですか?
井口 それはもう僕があの世代で接する人を区切っちゃってますから。それ以上若手とはしゃべらないって決めてるんで。
──しゃべってくださいよ。
井口 シャレが通じないから嫌なんですよ。この前も早坂営業で人力舎の若手がいたから、「お前は無名なんだから下がっとけよ!」とか冗談言ったら、しょぼんってしてるのか、静かにブチギレてるのか、全然リアクションなかったんですよ。
──ライブマンの山田ボールペンさんをどんな人か知らないと前回おっしゃっていましたけど、ご本人に会えましたか?
井口 会場に来てなくて、会えなかったんですよ。でもそのあと事務所に行ったら、春とヒコーキのYouTubeの撮影をやっていて(山田ボールペン氏は「バキ童チャンネル」の構成作家)。こっちにいるんかい!と思いましたけど、僕に会いたくない可能性もあるのかなと(笑)。前回も話したことですが、今ってライブ主催団体がたくさんあるけど、言ったらアマチュアというか、それ1本で暮らしていこうという人たちではないわけじゃないですか。
飯塚 ビジネスとしてというよりは、お笑いが好きでやっている団体が多いからね。
井口 そういうところに「お願いします」ってプロの芸人が出させてもらって、ネタを調整して「M-1」で戦うって、ちょっといびつな構造な気がして。もちろんライブを主催してくれるのはありがたいんですけど、このままで本当に戦えるかな、未来あるのかなと思ったりもするんです。
飯塚 音響、照明とかのスタッフさんがプロじゃなかったりもするから、ミスしても強くは言えないしね。もちろん伝えてお願いはできるけど、有志で集まってくれた人に対してどこまで言っていいのか。理想は、会社がちゃんとプロを雇って回している劇場が1つあって、毎日そこで何かしらの公演をやっている状態があるといいんだけど。
井口 だから、K-PROがすごいことをやっていたってことですよね。その感謝はより感じます。今まではナルゲキが毎日いろんな公演をやっている中で「ここの昼間にお願いします」とできたし、設備があったから生配信もできましたから。立ち行かなくなる理由の1つに、よしもとと違って、人気者になったらライブに出なくなっちゃうっていうのもありますよね。よしもとは人気者も舞台仕事が常にあるので。
飯塚 各事務所が「人気者になっても劇場にも出しますよ」というシステムにしないと、ルミネtheよしもとやなんばグランド花月みたいなものはできないと思う。
井口 この前、早坂営業があって、ナイツさんがいなくてけっこう渋めのメンバーだったんですけど、1500人×2公演が埋まったんですよ。当然イベンターさんがうまく売ってくれているということですけど、正直、「これでバティオス(約100席)埋まるかな?」みたいなメンバーで。これがお笑いライブのいびつな構造というか、例えばスタミナパンってライブシーンでは人気だけど、地方の会館ライブに来るようなファミリー層にはまだ知られていないじゃないですか。かといって、ファミリー層も知っているU字工事がバティオスのお笑いライブに出て100席埋まるかと言ったら逆に埋まらない。これってお笑いが二極化していて、お笑いライブがかなり特殊なカルチャーになっちゃってるということなんじゃないかなと思いました。お笑いライブが本当にコアな人が行くものになっちゃってる。それがよくないってことではないですけど。
飯塚 ルミネやNGKは修学旅行生や観光の団体客が来るから、知名度の高い芸人からライブシーンで人気の若手芸人まで、出演者が幅広い。
井口 僕らも営業とライブを分けて考えちゃってるっていうのもありますよね。よく考えたら別に一緒なのに。
飯塚 よしもとの人は「寄席」と言っているよね。いわゆるお笑いファン向けの「ライブ」と、非お笑いファンも多く集まる「営業」の間みたいな感じで。そういう仕組みがよしもと以外にもあるといいよね。お笑いライブ制作集団が劇場公演の収入だけで回していくのは現状ではどうも難しそうだから、この現状ではあるんだけど。例えば、ABEMAとかが劇場を作ってくれるといいんじゃないかなと思って。ABEMAだったら自前のコンテンツの宣伝にも使えるし。ソニーという大きい資本がある会社が劇場を持っているという意味ではBeach Vはそれに近いかもしれないけど。ちなみに、ナタリーではできないんですか?
──えっ、やりますか?
飯塚 作りましょうよ、みんなで。
──まず何をすればいいのでしょうか。
飯塚 スポンサーを探してくるところから。狩野さん(当連載担当者)がお金のある社長と会食して、「こういうライブをやりたいから支援してください」と熱意を伝えて。
──劇場を作ってもらう?
飯塚 そうですね。劇場を作りましょう。毎日そこに人気者から気鋭の若手まで出演させて、毎日お客さんもちゃんと集まってるという状態を作る。
井口 もうそれしかないですよ。
──そうしたら、ウエストランドは必ず出てくれますよね?
井口 そうなったら出ないとですよね(笑)。
飯塚 テレビ局にやってほしいとも思いますけど。3月にはテレ朝のデカいイベント会場が有明にオープンしますし、TBSも作っているみたいですけど、全部5000人とか規模が巨大。その中の一角に180人とか150人くらいのキャパの会場も作ってお笑いライブもやっていくべきじゃないですか。テレビなんて芸人さんにめちゃくちゃ出てもらっているんだから。
井口 確かに。それも書いといてください。で、ナタリーでもやってください。
■ 優勝しない限り何も変わらない、同じ日々を送るだけ
飯塚 「R-1グランプリ2026」の決勝進出者が決まった(※)。
※編集部注:今井らいぱち、トンツカタンお抹茶、九条ジョー、しんや、さすらいラビー中田、ななまがり初瀬、真輝志、ルシファー吉岡、渡辺銀次の9人。
井口 ルシファーさんはすごいっすよね。8大会連続って。ちょっともう異常ですよ(笑)。
飯塚 「漫才工房」メンバーのさすらいラビー中田くんは?
井口 なんか、決勝進出者発表の動画で泣いていたとか? どういう気持ちなんだよ!? ピン芸なんてもともとやってもいなかったわけだし、なんなんだよ?っていう。だからまったくネタも知らないですし。準決勝の前に「漫才工房」があったので、「調子に乗るなよ」とは言っときました。そしたらあいつも「なんで準々決勝で落ちた奴は怒られなくて、準決勝に残った奴が怒られるんだ」って嘆いてましたけど(笑)。決勝決まったあとも一応LINEはしておきました。「なんも変わらないからな、別に」って。この日も、3月21日(決勝)も、その次の日も同じ日々を送るだけなんだから。
──厳しいですね。
井口 優勝しない限りは何も変わんないですからね。九条ジョーもよく行きましたね。準決勝トップバッターだったんですよね。去年一緒に出ていたときは3回戦くらいで落ちちゃって、大丈夫かなと思っていたけど、1人でちゃんとまたがんばっていて。
飯塚 初瀬さんが決勝に行ったことで、ななまがりは「THE SECOND」「ダブルインパクト」「キングオブコント」「R-1」でコンビ2人ともファイナリストになった。
──“ダブルクアドルプルファイナリスト”と言うらしいです。
飯塚 初瀬さんのピンネタはお笑いファンにはおなじみですけど、テレビでどうウケるのか未知数で楽しみです。今井らいぱちさんが盛り上げてくれそう。しんや、今井らいぱちというネタ順も、大会としていい流れになりそう。
井口 準決勝に関して僕が1つ言えることは、芸人審査がなくなって最高ってことだけですね。芸人審査はピン芸人を優遇する傾向にあると僕は思っていて、前回僕は明らかにそれで落とされたと思ってます。今回はピンじゃない人もけっこう受かってますから。
飯塚 個人的には、お抹茶が通ってよかった。トンツカタンが「バナナマンのしらバナ」(TBS)でも解散しそうなほどの悩みを吐露していたから。
井口 また言ってるんですか?(※)
飯塚 「トンツカタンこれからもっとがんばっていこう」と始めた3人のラジオの
#1で解散の話をしていて
、それ以降
#2が上がってないくらいには不穏ではある
。
井口 今回お抹茶が決勝に行けていなかったら解散話がより濃厚になっていたたかもしれませんね。これでお抹茶自身がトンツカタンの中での尊厳を保てたと思うので。
飯塚 僕はトンツカタンの問題に関しては、森本くんが売れてないせいもあると思う(笑)。要は、それこそ「しらバナ」でも“トリオ内の格差”の話をしていたけど、世間から見たらそこまでの格差はない気がして。もっともっと売れて、世間一般にも認知されきったらトンツカタン、お抹茶にもプラスの影響があるんじゃないかな。だから、森本くんもっとがんばれ!と思ってます。
井口 お抹茶も狭い世界でしか考えてないですからね。誰も知らないんだよ、お前らのことなんか! あと、解散するならすればいいし。ウジウジうるさいよ!と僕は思いますけど。
※編集部注:本人いわく、たまに解散話を引き起こしてしまうそう。(参考記事:お抹茶が語る、楽しかった「R-1」決勝から規約違反が発覚し謝罪して新曲を作ってもらうまで)
■ 「R-1」からフリップ芸が消えた
飯塚 あと思ったのが、もうフリップ芸をやってる人がいない。準決勝は配信で全部観たんですけど、フリップっぽいのも映像にグレードアップしているし、映像を見せるだけじゃなくて映像とコントが一体化してるみたいな人もいて多彩になってる。そういうネタがいろいろあるから逆に身ひとつでやっているルシファーさんや渡辺銀次さんが映えていた。ピン芸というもののあり方がこの数年でだいぶ変わったのは改めて感じましたね。
──変わったのはなぜだと思いますか?
飯塚 「R-1」の決勝で審査員が言及したからじゃないですかね。今まではチープな小道具や演出が“味”として大事にされてきたけど、ゴールデンのテレビ番組で披露するときに本当にその見せ方でいいのかと出場者たちが真剣に向き合ったときに、そこは変えていかないといけないんだと思い至った結果、ちゃんとモニターを使うとか、小道具やセットのクオリティを上げることに繋がったのかなと思います。これが進んでいくと、逆に今度はめちゃくちゃシンプルなフリップ芸の人が出てきたりするんでしょうけど。
──大きいモニターの導入は2020年に野田ゲーネタで優勝した野田クリスタルさんが苦労されていました。
井口 オジンオズボーン篠宮さんと野田さんで30万を折半して巨大モニターを借りたりしていましたよね。それ以降、大会側が貸してくれるようになったみたいですけど。
飯塚 ただ、テレビを見据えるからといっても小さいライブ会場ではモニターでネタをやるのは難しい。
井口 確かに。そうすると、ライブではフリップ、本番ではモニター、みたいに2軸でやるとかになってくるかもしれませんね。
■ きむらバンドがメロい芸人13位なわけない
井口 ニューヨークチャンネルの「メロい芸人ランキング」が話題ですけど、(たくろう)きむらバンドが13位なわけないじゃないですか、普通に考えて。お前ら本当に夏過ぎまできむらバンドを応援しているのか!?って聞きたい。3カ月先、半年先の自分をもっと想像して生きたほうがいいよ。いいわけないじゃないですか、きむらバンドが。
──いいわけないってことはないと思いますが……。
飯塚 1位がエバース佐々木さんで、3位がドンデコルテ渡辺銀次さん。
井口 渡辺銀次も、みんなが思っているような人じゃないでしょ、どうせ。これまで何度もあったじゃないですか。すぐ好きになって、「イメージと違った!」って嫌いになって……。それはそれで楽しい人生なのかもしれないですけど、怖くなってきましたよ。カナメストーンが「M-1」で一気にファンが増えて、例のラジオ(※)ですぐ嫌いになって、そのあと弁明のラジオを聴いて「やっぱり好き」って、そんなに好き嫌い好きってコロコロ変わるなんて。じゃあもう「嫌い」のとき何も言うなよ! 自分をもっと疑って生きてほしいです。本当にバカ! 僕は本当に覚えておきますからね。きむらバンドが13位だったことを。去年バッテリィズ・エースにあんなにメロついてたのに今100位ですよ? たった1年で。
──では半年後にこの話をまたしましょう。
井口 そのときには誰もきむらバンドのことなんか好きじゃないですよ!
飯塚 自分に素直ってことなのかな。(メロいランキングの企画を実施した)ニューヨーク本人も言っていたけど、普段ニューヨークチャンネルを観ていない人たちも参加したからこの結果になったみたい。いろんな芸人さんが自分のラジオとかで話題にしていて、以前も言いましたけどニューヨークチャンネルが1つのメディアになっているなっていうのがわかる現象でしたね。
井口 「抱かれたい・抱かれたくないランキング」とか「男前・ブサイクランキング」がなくなっていて、久々にこういうのがあったから余計に盛り上がったんでしょうね。
飯塚 あと、「メロい」というのがいいんだと思う。これが「カッコいい」「付き合いたい」とかだとまた受け取られ方が違うと思う。「メロい」がなんなのかはっきりしてないところが、いい。
井口 誰もちゃんとは説明できないですからね。
──いろいろ含めて、「メロい」。
飯塚 ウエストランドは入ってたの?
井口 僕らは両方入ってないですけど、相方が入ってるのに入ってないで言うと、マヂラブが野田さんは上位なのに村上さんが入ってないっていうのは見つけました。
飯塚 デブは入らないし、相方がデブだとポイント高いとも言われていたね。
井口 早口な奴は入らないとか。
飯塚 でも、きむらバンドさんいいよね。はしゃいで楽しんでやっている感じが愛らしい。ドンデコルテ小橋さんも、なんか脇が甘い感じがいい。ラジオで「今月の月収2000万行きそう」とか、言わなくていいことも言っちゃう感じ。このSNS時代にみんなが炎上しないように気をつけている中で、1人だけ逆行してる感じがすごく好感度高い(笑)。そういう部分で渡辺さんとのバランスが取れていていいコンビ。
井口 めちゃくちゃ浮かれてますよね(笑)。
※編集部注:ポッドキャスト「カナメストーンのカナメちゃん村」で「メロい芸人ランキング」の話題になり、「M-1」以降人気が急上昇する中で「面白い」以外の尺度で見られることへの困惑を吐露。それを聴いた悪意のないファンにまでショックを与えたことから「緊急」と題して追加配信を行った。
■ メロさを自ら崩していく作業
井口 エバース佐々木が番組で「セクシー女優さんにDM送った」と言ったり、銀次さんが「チャンスの時間」(ABEMA)のカミングアウト漫才で「改札前でキスするタイプ」と言ったり、上位の人たちが持ち上げられすぎないように自らイメージを崩していくっていう謎の作業をしなきゃいけないことにもなっていますよね。勝手にショックを受けちゃう人もいるし、大変ですよ。怖いです。僕のことも今は好きでも絶対嫌いになるじゃん、と思うし。いつかは絶対イメージにそぐわない発言をするんだから。
飯塚 ファンの熱が意図しない方向に行っちゃうのを自分たちで防がないといけない。
井口 でも、それに全力で乗っかるきむらバンドもいるわけでしょ? (相方との)プリクラとかXに載せて。なんなんだあれ!(※)
※編集部注:前回の「2026年1月のお笑い」でも怒っていた。
飯塚 カナメストーンの件は、本人たちが「関係性売りをしていこう」なんてセルフプロデュースしているわけでもなく、普通に仲がよくて一緒に住んでいただけだから、急にそこに注目が集まると対応するのが難しいんだろうなと思った。「そういうふうに見られちゃうんだ」という戸惑いもあるだろうし。
井口 東京ホテイソンが急に「仲良いって言うのやめてくれ」という動画をYouTubeに上げていたんですけど、僕はそれすごく気持ちがわかるというか。面白いと思って出したものに対して、「お互いがお互いに依存してて愛を感じる」みたいなコメントが付くの、嫌じゃないですか。芸人なんだから。でもわざわざ動画に出してまで言わなきゃいけない。何度も言うけど、和牛が解散しただろ! お前らはそれを見抜けなかったんだから、何も見えてないと思わないと! 仲が良いとか、わかり合っているとか、押し付けるなよ。まあ、SNSがあるからなんでしょうけどね。ダウンタウンとかもそういう人気だったんでしょうけど、芸人本人まで届かなかった。
飯塚 応援していたのにはしごを外されたように感じてショックを受けたとき、自分の気持ちを保つためにSNSに投稿する人もいると思う。それはその人にとっては必要かもしれないけど、その結果、思っている以上に応援してきた人を追い込んでしまうことがあるから、そこが難しい。
──投稿すること自体は自由だけど……という。
飯塚 そんな言葉があるんだ、と思ったんですけど、「ファンろ過」って言うんですね。
井口 ワーキャーファンを“ろ過”するっていう。
飯塚 そうそう。井口くんはずっとファンろ過しているんじゃない?(笑)
井口 そうですよ。相当厳しくやってますから。それで「僕らのことなんか誰も応援してなくて」とか言うじゃないですか。そしたら「応援した人も過去にいたはずなのに、その人に対して失礼だ」とか言う奴がいるんですよ。少なくともお前は関係ないだろ! 当時の人はそんなのわかってるから、いちいち便宜上言わないんだよ! 僕は何度も言っていますけど、みんなファンにビビらなくていいんですよ。気を使う必要もない! それがいつの間にかファンが喜ぶことをやるようになっちゃうんだから。それが終わりなんだよ。まあ、ほとんどの人はまともだと思いますけどね。まともな人はSNSでごちゃごちゃ言ってないから、見えていないだけで。僕のファンなんて誰もSNSやってないんだから。
──SNSで見えているのは一部の意見ということは念頭に置きたいですね。
飯塚 SNSをいい意味で気にしないとか、SNSを使って盛り上げるのが得意とか、そういうものも芸人の素質の1つになっていますよね。ネタや平場は強くても、そこが苦手な人が割りを食っている部分もあるんだろうなと思います。
井口 だから本当に、3日SNS見なければだいたいのことは終息しているじゃないですか。例えば選挙特番のたびに「太田さん、大丈夫ですか?」みたいに気にしてくる奴がいるけど、大丈夫だよ! どうなると思ってるんだよ。もしSNSで気を病む人がいたら2、3日目をつぶってれば終わってますから。「炎上」と言われていることのほとんどが本当になんでもないことなんだから。特に芸人の騒動なんて。
──そうかもしれませんね。
井口 逆に、きむらバンドのことをみんな好きになればいいのかもしれない。(ファンの希望を)受け入れて、やってくれる人だから。佐々木とかは嫌だろうから。
飯塚 「俺たちそういうんじゃないから」ってかわすと「いやいや、心の中では相方と繋がってるんでしょ」みたいになるから、逆にそこを売りにして、ファン側が「もう冷めた!」となるまで供給していくとかね。
井口 とにかく、自分が1年後、2年後、3年後、恥ずかしくないように生きてほしいです。「私なんであんなにきむらバンド、きむらバンド言ってたんだろう」ってならないように!
飯塚 どんだけ「きむらバンド」って言うんだよ(笑)。
■ 「メモドライブ」のギャラクシー賞とテレビの危機
飯塚 「有吉クイズ」(テレビ朝日)の「メモドライブ」がギャラクシー賞の月間賞に選ばれた。僕も加担してるし、井口くんもやっているからあれなんですけど、今の深夜番組、人と人がしゃべっている番組ばっかりじゃないですか。
井口 そうですね。
飯塚 それって究極、テレビ局が介在する意味ないじゃんと思って。「配信が回るから」という理由だけだったら、演者さんが自分たちでやろうと思えばYouTubeでできるし。やっぱりテレビは企画を考えて、それに最適な演者さんを呼んで、面白いものを作るということをちゃんとやろうよ、と改めて僕は思いました。制作者も「TVerを回せ」と言われると、とにかくTVerが回る企画をやろうと考えて、とんでもない暴露をしたり、悪態をつくだけの企画になって、それでTVerが回って「よかった」で終わっていいのか。「有吉クイズ」みたいな番組が評価されないとテレビが危ないなと、自戒の念も込めて思います。
──予算の問題も関係するんでしょうか?
井口 でもその中で企画を考えればいいわけですからね。
飯塚 新企画って、ルールを視聴者に理解してもらうのが難しいんですよ。だから人気コーナーを何回もやることになって、新しい企画が生まれない。だから初見でもわかりやすい暴露企画、トーク企画に収束していく。努力を諦めちゃってると思うんですよ。芸人さんたちはネタからは逃げられないのに、テレビマンが企画を考えることから逃げたら、本域のところが揺らいじゃうと思います。がんばらなきゃな、という話です。
■ 蓮見が岸田賞獲っても言い続ける「僕のほうがすごい」
飯塚 ダウ90000の「ロマンス」が岸田國士戯曲賞をついに獲った。
井口 だから、「今月のお笑いメンバー」から岸田國士戯曲賞作家が出たってことですね(※)。
※編集部注:蓮見翔は「2022年7月のお笑い」に登場。ダウ90000として「今月のお笑いネタライブ!!~審査員は井口だけ~」に出演してくれたことも。
飯塚 過去2回大賞候補になっていて、蓮見くんが配信とかで「なんで落とすんだ」「見る目がない」と文句を言っていたんですよ。もう「R-1」に怒る井口くんじゃん、思って(笑)。でも、そう言えることがすごい。そんなことを言ったら審査員に嫌われて、二度と選ばれないかもしれないのに、言えるってことはちゃんと自分の作ったものに自信を持ってる。「ロマンス」は興業的にも成功しているだろうから、逆に「大賞に選ばなかったら賞の沽券に関わるぞ」という圧もかけられたと思うし、実際に実力でねじ伏せた。本人も言っているけど、「プレバト!!」(MBS)の川柳や賞レースへの出場は、公演に来てもらうための宣伝だと思って出ているんだよね。そういう活動もしながら、ちゃんと本業のところで結果を出したのはすごい。ますますみんな蓮見くんに何も言えなくなりそうだけど(笑)。
井口 僕は言い続けますけどね。僕のほうがすごいんで!
──ダウ90000全員で「しらバナ」に出演していましたね。
飯塚 蓮見くんがバナナマンを尊敬するあまりすごく緊張している感じが出ていて、逆にほかの人に失礼だろ!とも思った(笑)。
井口 本当ですよ。僕なんか「M-1」チャンピオンなのに全然緊張してねえじゃねえか!
飯塚 「しらバナ」は、後輩に対して「俺たち、面白いからね(笑)」みたいに設楽さんがちょっとオラついている感じを久々に見られるのがいい。
──バナナマンが若手の頃の話をしたり、後輩にアドバイスしたりすること自体があまりないですよね。
飯塚 昔の「いろもん」(日本テレビ、1997年~2002年に放送)みたいな感じですよね。芸事の話をするっていう。トンツカタンが出ていた回も、MCがバナナマン以外の先輩だったら解散話をもうちょっと茶化すと思うけど、どうすればいいか真剣に考えてくれて、独特だなと思いましたね。
■ Xの「本日のニュース」がよくない
飯塚 radiko特番の太田さんと岡村さん、めちゃくちゃよかった。
井口 すごい聴き応えありましたよね。やっぱり先人たちから昔の話を聞いていかないと知らないまま、どこにも残らないまま消えちゃうので、ああいう番組はやってほしいです。爆笑さんがいろんな先輩たちから聞くとか、僕らくらいの世代が爆笑さん世代に聞くとか。
飯塚 きっと太田さんも岡村さんも人を蹴落として上に行こうっていうタイプじゃないけど、そうしないと生きていけないようなギスギスした時代だったからそうするしかなかった、でも今振り返るとおかしな時代だったよね、と2人が言っていたのが印象的だった。
井口 戦友感ありましたよね。そこまで交わってなくても。で、最後に申し訳程度にradikoの話をするっていう(笑)。
飯塚 今の芸人さんたちも、きっと時代に取り込まれているんだなと感じましたね。SNSとかもそうですけど、そうさせられている。10年後に今を振り返ったら「あれ、変だったよね」ということの連続なんだろうなと思いました。なんか、1カ月くらい全員SNSやめて、その間にあったテレビの感想とかを答え合わせしたい。誰の意見にも流されない状態で会って、自分の感想を言うっていう。
──それ楽しそうですね!
飯塚 自分の感想を持たないのがよくないなと思って。
井口 軸がないんですよ。これからは自分で考えて行動しなきゃいけないんだから。ともしげさんにも口酸っぱく言っているんですよ。これから未曾有のことが起きるかもしれないんだから、自分で考えて行動できるようにならないと本当に大変なことになりますよって。
──ともしげさんに?
井口 まあ、言ってもしょうがないですけど(笑)。
飯塚 手法とか語られすぎているのか、お笑い養成所の生徒でも「これからは1分ネタのほうが需要ありますか?」とか「コンプラはどれくらい気にしますか?」とか講師に聞く人もいる。でもまずシンプルに、4分の強いネタを作ってからじゃないですか。「売れるための道筋」みたいな、さも本当っぽい成功の秘訣を見すぎると、答えを早く得ようとしてしまうんだろうなと。お笑いだけじゃなく、近道してたどり着きたい。
井口 最近投資ブームというか、みんな投資するのが当たり前になっていますけど、僕は絶対、10年、20年後にとんでもないことになって、老後のお金なくなっちゃったって人が出てきて社会問題になると思ってます。これ間違いない!
──預言者みたいになってますが……。
井口 自分がないから、みんながやっているからという理由に流されて生きていくんですよ。自分を持って、自分で考えて生きてほしい。でもそれができないんだと思います。テレビはオールドメディアだから嘘、ネットは真実、みたいなわけわかんないことになってるじゃないですか。そういうこともあるし、そうじゃないこともあるのに。やばいっすよ。
飯塚 あと、Xのあれがよくないと思うんですよ、右に出るニュースみたいなやつ。
──「本日のニュース」。AIが話題のテーマに沿って関連ポストをまとめる機能ですね。
飯塚 それってパーソナライズされてユーザーごとに別々のものが表示されているだけなのに、「ニュースに載った!」って喜んでいる人がいて。
井口 本当にバカ!
飯塚 あれによって自分が話題の渦中にあるとか、自分の気になっている話題が大きなニュースになってるとか勘違いする。Xにずっと留まらせるためだけの、最悪の仕組み。
井口 だからもう、ダメ!
飯塚 ……なんか、毎回こういう話になってません? お笑い関係なく、世の中に苦言を呈する連載になってきた(笑)。僕と井口くんだと俯瞰で見すぎちゃうから。
井口 お笑いのど真ん中の奴を連れてこないと、どんどんこういうテイストになっていきますよ(笑)。メロい奴連れてこないと。
飯塚 きむらバンドさんとか、小橋さんとか。
井口 浮かれてる人を呼んだほうがいいですよ。
■ ドライブ今月のお笑い
井口 この前、高校の予餞会に行ったら、今の若い人たちって本当にちゃんとしてるから、ちゃんと歓迎してくれて。僕らが高校生のときってタレントとかが来ても冷笑していたというか、「つまんねえな」とか「だりい」みたいなスタンスの奴がたくさんいたと思うんですけど、もう全然そんな感じじゃなくて。で、相方のことを腐すのとかが全然ウケないんですよ。「いいじゃん、そういう人がいても」っていう世の中になってきているからだと思うんですけど。だから、モグライダーがゼロ笑いで(笑)。終始それやっちゃってるから。イジって笑いを取っている人はもう終わるかもしれないです。こういう場に1、2回立っただけだからまだわかんないですけど、もしかしたら本当にそういう世の中になってきてるかもしれないなって思いました。
飯塚 「イジっていい人」と認識されてないと、笑っていいのかわからないっていうのはあるよね。
──時間はそろそろですが、何か個人的なニュースなどはありますか?
井口 扁桃腺がもともと大きくて、嫌だったんですけど社長が「切れ」みたいな感じだったので、切る手術をするか病院に聞きに行ったら、「そんなことより鼻声が全然治ってないじゃないですか」って言われて、鼻と扁桃腺を同時に手術することになっちゃったんですよ。顔が全然違う人間になっていくかもしれないです。
──でも快適にはなるんじゃないですか?
井口 ただ、有吉さんが副鼻腔炎で鼻の手術をしたら通りがよくなって花粉が入ってきて花粉症になっちゃったらしくて。今、花粉大変じゃないですか。それは嫌だなと思って。あと明日人間ドックにも行くので、そこでもし何か見つかったら手術だらけになりますよ。
──お体気をつけてください。
飯塚 あと井口くん、車買うの?
井口 そうなんですよ。もう「買う」って言ったので、いろいろ言われてもう変えない。いちいち見比べもしない。何と言われたって、気にしない。信念を持って買い物しないと。
──納車はいつですか?
井口 もうすぐですよ。待てないんで。なんか洋服の展示会ってあるじゃないですか。届くのが6カ月後とか、信じられないんですよ。車ですら来週届くやつにしてくれって言ってるくらいなので。
──車が届いたら、「ドライブ今月のお笑い」やりましょう!
飯塚 海辺のほうで。
井口 僕が運転して? そんなのができるようになっていればいいですけど(笑)。
──では楽しみにしています!
■ プロフィール
□ 井口浩之(イグチヒロユキ)
1983年5月6日生まれ、岡山県出身。2008年、河本太(コウモトフトシ)とウエストランドを結成。2022年「M-1グランプリ」王者。「ウエストランドのぶちラジ!」をYouTubeなどで配信中。とろサーモン久保田とのレギュラー番組「耳の穴かっぽじって聞け!」(テレビ朝日)は毎週月曜25:58~。テレ朝Podcast「ウエストランド井口と吉住の孤独アジト」は毎週木曜6:00~配信。タイタン所属。
□ 飯塚大悟(イイヅカダイゴ)
1982年4月13日生まれ、新潟県出身。テレビ、ラジオの構成作家。現在の担当番組は「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」「永野&くるまのひっかかりニーチェ」(テレビ朝日)、「水曜日のダウンタウン」「クレイジージャーニー」(TBS)、「ヒルナンデス!」「GoldenSixTONES」(日本テレビ)、「オードリーのオールナイトニッポン」(ニッポン放送)など。大井洋一と出演するポッドキャスト「褒めたいラジオ」(Artistspoken)毎週水曜23:00~配信中。
ネタバレ記事を見つける為に
ネットで検索してみたら
実践者の体験ブログがあった★。
『書いてある通りに正しく実践すれば効果あり?』
何でもそうだろうけど【継続する】のが大変なんだよね。
私みたいな
飽きっぽいタイプの人でもできるかな?
本当に効果がでるなら
頑張ってみたい気もするな。